美肌の効果・効能1
ヒアルロン酸は、1グラムで約6リットルもの水を貯える、非常に高い保水性が大きな特徴で、 皮膚の表面(表皮)の下にある真皮という部分に、特に多く含まれています。
真皮にヒアルロン酸が豊富だと、それだけ水分が多くなり、ハリのあるみずみずしい美肌を維持する効果があります。
そもそも皮膚は、表皮の基底層が活発に活動して、次々に新しい皮膚を作り出しています。
そして、真皮のヒアルロン酸は、それを助けるために栄養を補給する役割をしています。
若い女性の場合は、約1カ月ほどで皮膚の角質層が全て入れ替わります。これを専門的にはターンオーバーと呼んでいます。
美肌の効果・効能2
しかし、年を重ねるごとにターンオーバーの期間が、だんだん長くなるので、 表皮に古い皮膚が残ってしまいます。それで、シワやしみが目立つようになるのです。
また、ヒアルロン酸が不足すると、真皮の活動が悪くなり皮膚の乾燥が進み、 同じようにシワやしみが増えて、美肌を保つのが難しくなるのです。
真皮のおおまかな構造は、コラーゲンとエラスチン、ヒアルロン酸でできています。
コラーゲンやエラスチンは繊維状の構造をしていて、主に肌の弾力を保つ効果があり、 ヒアルロン酸はコラーゲンの周囲を包むようにあって、十分な水分を保つ効果があります。
わかりやすくいうと、コラーゲン、エラスチンは骨組みで、 それを水をたくさん含んだスポンジ状のヒアルロン酸が、コラーゲンやエラスチンを保護しています。
そして、この3つの成分が一体になって、ハリのある肌を作り出しているのです。
関節痛を改善する効果・効能
人間の関節の中には、たくさんのヒアルロン酸を含んだ関節液があり、関節の動きをスムーズにする効果があります。
実際の関節というのは、骨と骨がつながっているわけではなく、関節液がクッションや潤滑油の役割をして、 骨同士が直接触れないようになっています。
もし、ヒアルロン酸が不足して関節液が少なくなると、関節を動かしたときに骨どうしが触れて、激痛を感じることになります。
人間の関節は、機械の歯車のように正確な形にできていないため、骨どうしが触れてしまうと痛みを感じるのは、当然のことなのです。
歯車の場合でも、できるだけ摩擦を避けるために、ときどき油を差していますから。リウマチや関節炎で痛みがある人には、ヒアルロン酸を直接、患部に注入すると、関節が滑らかに動くようになり、痛みもなくなります。
低分子ヒアルロン酸
日本で低分子ヒアルロン酸が良いとされている理由は、高分子過ぎると小腸から吸収されなくなってしまうという点です。
では、高分子のヒアルロン酸だと摂取しにくいとは、一体どういう意味なのでしょうか?
おまんじゅうを丸々一つ飲み込もうとすると、必ずノドで詰まります。細かくすればするほどノドを通りやすくなります。
ヒアルロン酸が細胞に吸収される時も同じ現象が起こります。つまり、高分子のヒアルロン酸では、細胞がなかなか吸収してくれないのです。
そのため、日本では低分子ヒアルロン酸を使用した化粧品、サプリメントなどが多く販売されています。
高分子ヒアルロン酸
ヒアルロン酸には高分子のものから低分子のものまで様々あり、高分子であればあるほど保水能力が高く、お肌のみずみずしさを保つにはより大きな効果が得られます。
アメリカでは高分子のヒアルロン酸の方が保水力が高いため、良いとされています。
高分子のヒアルロン酸は胃酸で分解されて低分子化しますので、コーティングを施してあるサプリメントを選んで摂取しましょう。
コーティングが施されていないと、体内に吸収されても保水力が非常に低くなってしまうので注意してください。