バイオヒアルロン酸
ヒアルロン酸には、天然ヒアルロン酸の他にバイオヒアルロン酸があります。
天然ヒアルロン酸とは鶏のとさかなどから抽出したものですが、バイオヒアルロン酸とは、 乳酸菌や単細胞生物(ミドリムシ・ゾウリムシなど)、ストレプドコッカスによるバイオ製法によるものです。
血液性連鎖球菌(ストレプドコッカス)とは、咽頭炎や扁桃炎などを引き起こすような菌類です。
バイオ製法の場合、安価で大量生産できるため、化粧品などに使用されることが多いのが実状です。
しかし、安全性も十分研究されていますのでほとんど安心と言えますが、まだまだ長期的研究結果も出ていないので、 天然のヒアルロン酸のほうが安全性は高いと言えます。
天然のヒアルロン酸
ヒアルロン酸は脊椎動物にしか含まれておらず、熱に弱いという特徴があります。
鶏のとさかなどに存在していますが、 そのものを食べる機会はほとんどなく、低音調理も難しいので、通常の食生活で摂取するのは大変難しいとされています。
また、天然のヒアルロン酸は50~150万と非常に大きい分子のため、吸収しにくいという性質も持っています。
しかし、加齢とともに減少するヒアルロン酸を補給するには、体内で作られるヒアルロン酸量では足りません。
ヒアルロン酸の副作用
副作用というほどではありませんが、ヒアルロン酸というのは分子が構造上大きい分子になっているため、吸収するというのは難しいと言われています。
ヒアルロン酸の健康食品を摂取したりサプリメントで摂取するという場合には、製品を選ぶ際に低分子であることを確認しましょう。
また、健康食品に含まれているヒアルロン酸以外の成分の影響で、肌に吹き出物が出たりする場合もあります。
ヒアルロン酸を服用して、何らかの異常が出来た時はすぐに使用を止め、専門医に相談することをお勧めします。
アレルギー誘発物質
ヒアルロン酸がどういったもので、どういった効能があるのかは説明しましたが、実は、近年ではヒアルロン酸はアレルギー物質の毒性を劇的に強めるアレルギー誘発物質であるとする研究結果が世界各地の研究機関から一斉に発表されているのです。
厚生労働省もヒアルロン酸を含有したサプリメントの経口摂取のみならず、摂取量によらず、なんらからの形でヒアルロン酸を取り扱い、無意識のうちに飛沫摂取をしてしまう可能性がある工場などにおいても厳重に注意するように呼びかけています。
とくに毒素の分解などが十分に行えない乳幼児などへの影響には注意が必要です。
ただ、厚生労働省からの通達は、告知するのみに留まっており、マスメディア等にも取り上げられなかったため、ヒアルロン酸の有害性や危険性、副作用といった点については一般に広く認知されているとは言えない現状があります。
またこの通達では、ヒアルロン酸に限らず、多くの健康食品を列挙したかたちで行われたので、特定の健康食品等については埋もれてしまったようにも取れるのが残念です。これは厚生労働省に限らず公文書全てにおける問題点とも言えるでしょう。
危険性
例えば、鶏肉の皮の部分のように、昔からある食べられている食物の中には、ヒアルロン酸が多く含まれていて良いとされています。
ヒアルロン酸を摂取するなら、健康食品などに高い濃度で含まれているので、その方が少ない量で効率的と思われるかもしれませんが、必ずしもそうではないことを覚えておきましょう。
高度に精製加工されたヒアルロン酸を大量に摂った場合でも、拒否反応が現れ、危険性があることは否定できません。どんなに健康的な料理でも、食べ過ぎると肥満になり不健康なのと同様です。
でも、市販されているまっとうなヒアルロン酸は、医薬品として認められている以上、安全性が明確です。そうでない危険性があるものは遠ざけるようにしましょう。
ヒアルロン酸は健康食品として売られているものも多く、これまで被害を受けたという報告は特にないらしいので、一般のサプリメントと同様に、安心して摂取できます。
ヒアルロン酸の危険性を回避するための臨床試験によると、肌荒れやシワが改善するような、お肌の保湿の上昇が確認されたのが、 1日に120mg摂取した場合でした。
この値を目安として、超えることのないように摂取するならば、体に何の影響もでません。
また、個人差もありますので、過剰摂取や極端な限度を自己判断で決めてしまうのはやめましょう。